極低温日記

工学部4年の生活日記

大学院受験を振り返る[5]~新領域 願書を貰いに行く~

 学部4年、6/15

 所属する研究室の先生に、新領域と首都大を受けるか迷っていることを相談したところ、新領域のある先生を勧めてもらい、自分としても保険という気分でもう1校欲しかったため新領域を受けることにしました。

 しかし新領域の願書提出締切は6/20消印有効。とても郵送で願書請求している余裕はないため経路確認の意味も込めて、はるばる東大柏キャンパスまでA君と願書をとりに行きました。

 大学から秋葉原まで行き、そこからTXに乗り柏の葉キャンパス駅で降りました。駅前に東大の施設のビルがあり、そこに入るとスーパーカミオカンデ光電子増倍管がお出迎え(さすがノーベル物理学賞をとった梶田先生が居られる柏だな)。

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 駅前から出ている無料のシャトルバスに揺られること10分、東大柏キャンパスにつきました。初めて訪れた時の感想は「無機質だな」。人が少なく、四角い大きな建物が点在してました。その中の一つの建物にある教務課に行き、無事願書ゲット。駒場の方が明るくていいなという気持ちになり、帰りました。

大学院受験を振り返る[4]~相関基礎 入試説明会~

 

  学部4年、4/21

 相関基礎の入試説明会に行きました。

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 ※相関基礎HPより

主な目的は

  1.願書をもらう

  2.研究室見学で先生に覚えてもらう

です。会場入口で院生さんから願書の入った封筒をいただき、階段教室の会場に入ると人がいっぱい。一番後ろの席に座りました。同じ大学の友達が後から遅れてきて、全体説明会の後個別説明会へ行き、自分の希望研究室へ訪問しに行きました。

 研究室に行くと教授が迎え入れてくれて3,40分ほど研究内容について説明してもらった後、研究装置、居室を見させていただきました(かなり汚かった)。自分のやりたい研究内容などを話し、無事終了しました(この方が後の面接官でしたが...)。

 今から考えると、1つの研究室だけでなく他の研究室にも見学に行くべきでした(自分が恥ずかしがり屋なのでガツガツいけなかった)。願書には複数個希望研究室を書き、必ず口述試験があるので、研究室見学等で少しでも話をし顔を覚えてもらうのはとても重要です。

 キャンパスは駒場で、学部1,2年生も通うことからとても活気のある感じでした。余談ですが、駒場キャンパス近くにある二郎系ラーメン『千里眼』が美味しかったです。

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([5]につづく)

大学院受験を振り返る[3]~大学院の選定~

  学部4年、4月中旬

 院を受けることが決まって、まず行ったことは情報集めです。このとき受けようと悩んでいた大学院は

 ①自分の大学の大学院(以下、A大)

 ②東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学系(以下、相関基礎)

 ③東京大学大学院新領域創成科学研究科(以下、新領域)

 ④首都大学東京理学研究科(以下、首都大)

です。A大と相関は必ず受ける予定で、新領域と首都大は迷っていました。理由は

 1.受験料が1校30000円する

 2.各学校により過去問の系統が異なり対策が必要

 3.新領域はキャンパスが柏で都内の家から遠い

 4.首都大はすべり止めで、目ぼしい研究室がない

です。そのためそんなに多くは受けられません。各HPを回って入試説明会、入試日程の確認、過去問の閲覧を行いました。皆さんに言っておきたいのは、

 

 少しでも行こうと思っている大学院の情報は早めに情報収集しましょう!

 

大学院の出願締切は、早い学校で6月下旬頃です。いくら行きたいと思った大学院があっても、出願期間を過ぎてしまっては手遅れです。また学校により出願に必要な書類が異なります。特に英語関係が要注意です。東大は当日TOEFLのテストを受験できるため大丈夫ですが、首都大はTOEIC外部テストの成績を提出する必要があり、出願期間直前に受けていない事に気づいてもこれまた手遅れです(A君はこれのせいで出願できませんでした)。とにかく何事もはやく準備することが重要です。

大学院受験を振り返る[2]

 私が大学に入ってから院試に対しどのような考えを持って過ごしてきたか振り返ります。

 

 まず大学入学前後です。

 私は1浪し東大を目指していましたが、思うようにいかず後期入試で都内の某国立大学工学部に入学しました。入学した国立大学では進路指導で8割の人が院へ進学するとの事だったので、漠然と私も院に行くのかなと考えていました。そして、東大は学部入学は難しいが、院からの入学はカンタン(実際に受けて覆りましたが)と聞いていたので、あわよくば院からは東大に行こうかなとも思っていました。またこの頃は院に進学するということだけで、やりたい研究内容などは定まってませんでした。

 

 次に学部2~3年ごろです。

 成績はGPA2.5程度で中の上くらい。私の大学では筆頭免除という制度があり、クラスの上位1/3の人が院試で筆記の試験を受けずに院に行くことができます。ただ、この制度は丁度高校受験の推薦入試のようなもので、制度を使ってしまうと他大学の院は受けることができません。私もギリギリ筆頭免除対象者になりそうだったので、この制度を使ったほうが楽に院に行けるかと思っていました。また行いたい分野もこの時期に定まりました。

 

 やがて研究室に所属しました。

 同時に私を含め4人の学生が所属しました。4人のうち、ほかの2人がクラストップレベルで成績が良く、もう一人は私と同じくらいでした。この研究室で4月ごろ、大きな選択を迫られることになります。私はありがたいことに筆頭免除対象者になり、成績が良い2人も対象者となりました。よって院も筆頭免除で今所属している研究室に進めると思ったのですが、ここであるルールに悩まされることになります。

 ルール 筆頭免除で進学できるのは1研究室当たり2人まで(成績順)

                  1研究室所属できるのは3人まで(筆頭免除を含む)

なので、私は筆頭免除で院に行ったとしても、今の研究室には所属できないのです。他の研究室に行くことも悩みましたが、自分のやりたい分野の研究がしたいと思い、せっかく頂いた筆頭免除の権利を蹴り、残りの一人(A君としましょう)と院勉強し、残りの1席を争うことにしました。

 

 この時点で4月中旬くらいです。正直まったく時間は残ってなく、とても焦っていた覚えがあります。([3]につづく)

 

大学院受験を振り返る[1]

はじめまして。

某国立大学工学部4年のtororoshironekoと申します。

今までブログを書いたことがないので、まだ慣れませんがこれから少しづつ書けていけたらなと思います。

 

まず、このブログを開設したきっかけですが、、

自分が今回経験した大学院入試において、ネットにあった院試体験記が非常にためになったし、勇気・自信につながったし、

おかげさまで東京大学大学院新領域創成科学研究科 物質系専攻に合格することができました。

自分の院試体験を同じように来年、また来年と院試を経験する方の役に立てばいいなと思った次第です。

 

できれば院受験生時代に受験勉強とともにブログを書きたかったのですが、私には余裕がありませんでした。

そのため、落ち着いた今から院試を意識し始めた頃を回顧して、少しづつ記事を書いていこうと思います。

よろしくお願いします。